自己破産をするケースでは、身の回りのものや生活をやり直すための少しの費用の他は、全てなくすことになります。
全てといっても、生きていくのに、最低限、要する財産まで無くすわけではありません。
家財道具や家電などは、生活必需品として残してもらえるのです。
ただ、自動車は生活必需品とは認めてもらえないことが殆どで、査定価格が一定以上の価格なら手放すことになるでしょう。
ローン返済中の自動車も手放すことになります。通常はローン会社が引き上げるからです。
しかし、他人が支払いを行い続ける事に、債権者が了承すればローンを返済し続けながら所持することも可能になります。
債務整理を弁護士、司法書士に任せるとき、まず気にかけるべきことは着手金及び以降かかって来る経費のことです。
任意整理だと着手金の平均金額は一社につき二万円くらいですが、自己破産の場合は着手金が高額だったりします。
自己破産したことは、勤め先に内緒にしておきたいものです。たいていの場合、職場に連絡が入ることはないので、知られないでいられます。
ただ、自己破産は官報に掲載されてしまうので、見ている方がいたら、知られるかもしれません。普通は一般人が官報を見ることはないので、万が一くらいの確率です。
それよりも、自己破産をすると生命保険の解約を裁判所から命令される場合があるので、この方が困るかもしれませんよね。
持病があって、もう生命保険に入れないとか、年齢的に掛け金が高くて新たに入れないとか、ありますものね。
どうしても生命保険を残したいなら、自己破産以外の債務整理を選んだ方が良いのですが、借金の返済は残ってしまいます。
ただ、残したいものがあるかどうかで、他の債務整理が選択できる状態なら、そもそも自己破産はできないかもしれません。
自己破産は支払不能になった場合に行えるものだからです。